特技習得・韋護[仙界伝]

降魔鏡

呂雄:
ところでアンタの降魔杵、刀にしかなんねぇのか?
韋護:
さぁ?わかんねぇ。確かめたことねぇし
呂雄:
アレになれねぇか?この家ん中にあるやつ
韋護:
あん?鏡か?
呂雄:
俺、この髪だからよ、移動先で鏡がねぇと大変なんだよ
韋護:
気にしなきゃいいさ。オレみてえによ
呂雄:
オレは気にすんだよ。今度、うまい桃やるから、試すだけ試してくれよ!
韋護:
桃!?
呂雄:
おぅ、好きなだけ食わせてやる
韋護:
その話のった!降魔杵よ!鏡になれっ!
呂雄:
おぉ!やった、鏡だ!どれどれ…
……何だコイツぁ?布きれが映ってやがる。…って俺の原型か!
韋護:
原型を映す鏡?ってことは、何かの力を無効化するみてえだな。盾代わりに使えるかな?
呂雄:
ちっ鏡買わねぇですむと思ったのに
韋護:
おい、桃の約束は、モモ(守)れよ?
呂雄:
やかましい!

韋護は、技を習得した。


降魔刀

韋護:
おぉっ!あんな所に桃が!
呂雄:
お、本当だ。桃には目ざといなあ
韋護:
よし、採るとするか。くぬっくぬっ
呂雄:
届いてねぇぞ。届いても取れねえだろ
韋護:
木に登れば……
呂雄:
やめとけ、やめとけ。木が細ェから折れちまうぜ
韋護:
せめて俺の武器が刀だったらなぁ…
呂雄:
そんなに悔しがらんでも…ん!?韋護!!降魔杵が!
韋護:
おぉっ!刀になっている。しかも長ぇ!これなら取れるぜ。よっと
呂雄:
凄ぇ切れ味!!
韋護:
さすが降魔杵。俺をごうまかしていたとは
呂雄:
……ゴホッ、ゴホッ

韋護は、技を習得した。


降魔の光芒

韋護:
おぃ俺についてきてくれ
呂雄:
ああ?まだ夜明け前だぜ
韋護:
いいから、いいから
呂雄:
おいおい。痛ててっ!!引っ張るなって…
えらく今日は強引だな。どうしたんだよ
韋護:
この森の桃を取ってきてくれ
呂雄:
なんだ、使いぱしりかよ?そう言うことだったら帰って寝させてもらうぜ
韋護:
お、約束破るのかい?
呂雄:
約束ぅ?
韋護:
ほれ、降魔杵を鏡に変身させた時
呂雄:
…?あー、好きなだけ桃食わせるってあれか!しょうがねぇな。1個でいいか?
呂雄:
ここの桃は旨いからな。まけといてやる いってくらぁ
呂雄:
ただし、桃が探せればなー
呂雄:
何処に桃があるんだよ…
呂雄:
イテテ髪が木に…
呂雄:
韋護~
韋護:
おぅ、見つかったかい?
呂雄:
見つかんねぇよぉ!!
韋護:
わかんねぇんなら目じゃなくて気配で探してみな。そうすりゃわかる物もある
呂雄:
気配?
韋護:
上見てみな
呂雄:
!?木から木が生えてる?
韋護:
あれが、この森唯一の桃の木だ、取ってきてくれ
呂雄:
あ、あぁ
韋護:
ひょお、うめぇ!おめぇも食ってみな
呂雄:
…?うまい!
韋護:
あんまり、常識や姿にとらわれちゃいけねぇよ
呂雄:
そうだな
韋護:
俺のことも見てくれじゃなく中身をみてくれ!
呂雄:
やめろよそのギャグ…

韋護は、桃を食べて少しやる気が出た。


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